手考足思

日々かんじることを綴ったもの

えりかさんのこと

安曇野で野菜を作っている女性に会ってきた。愛想がよく、人に好かれるタイプの人だった。だから周りには助けてくれる人や支援者が数人いるようだった。

それでも、この地で女一人で百姓をやるのは苦労する。身体も心もボロボロだと、今年は畑を縮小すると、そんなことを感じさせない、力強く明るい声で言った。

安曇野は、地区にもよるけれど新規就農には必ずしも良い土地とは言えないのかも、という印象を今日話を聞いていて思った。というか、長野県内の別のエリアでは例えば助成金が出たり、新規就農者への支援制度や有機仲間が多くいたりするところもあるから、むしろそっちに行った方がよいのではないかという思いもある。

生活の場としての安曇野を優先するのか?有機農業に適した土地を優先するのか?

そしてまた、女としての生き方も考えさせられるところがあった。私は今まで、結婚して子どもを産んで子育てしながら家庭を中心に生活するという道をただの一度も考えたことがなかった。でも、そういう生き方も自分の人生の選択肢の一つとしてはある、ということを否定しないで見てみようと思った。

販路しかり、栽培作物しかり、決めるべきことがたくさんある。今後への楽しみや期待と同時に、現実的に考えて行動を起こしていかなきゃ。