手考足思

日々かんじることを綴ったもの

えりかさんのこと

安曇野で野菜を作っている女性に会ってきた。愛想がよく、人に好かれるタイプの人だった。だから周りには助けてくれる人や支援者が数人いるようだった。 それでも、この地で女一人で百姓をやるのは苦労する。身体も心もボロボロだと、今年は畑を縮小すると、…

知らないし、できないこと

先週から長野県のある財団法人で8ヶ月間の自然農法研修に参加している。今週から少しずつ作業が始まり、昨日は用水路の溝掃除、今日は育苗用のビニールハウスの張り替えをした。 私の父は米農家だったが、私が幼い頃に両親が離婚し私は母についていったため…

打算のないやさしさ

打算のないやさしさをもつ友人がいる。 以前勤めていた会社の同僚(シンガポール人)で、彼に初めて会ったときのことはもうよく覚えていないけれど、繰り返し思い出す一つの場面がある。 出張で訪れた深圳のある巨大工場の敷地を二人で歩いていたときのこと…

最近思ったこと

「嫌だったらバックレ可」 ある飲食店の壁に、バイトの募集が書いてあった。いろいろ条件が並ぶ中、いちばん下に、嫌だったらバックレ可と書いてある。 これをみて、なんだかいや〜な気持ちになった。 嫌だったらバックレ可って、店側にそもそもスタッフを根…

2017年に向けて

毎年のことだが、年末に一年を振り返るとき、今年は新しい経験をたくさんしたなぁと思う。人と比べてどうかは分からないけれど、自分なりにはたくさんした、と思う。 一つは銀座で働き始めたこと。この出来事の意味は、お金を稼ぐという側面よりも、お金の価…

ルワンダからの手紙

2年くらい前から、ワールドビジョンのチャイルドスポンサーをやっている。 わたしはルワンダの男の子を支援していて、定期的にグリーティングカードや成長報告が届く。 先週、彼からクリスマスカードが届いた。そこには実に控えめな車の絵が描かれていた。 …

カレーライスを一から作る

「カレーライスを一から作る」をみた。 映画そのものはもちろん面白かったのだけれど、それ以上にわたしが興味をもったのは、シアターが満席だったということ。客層は小学生からお年寄りまでさまざまだった。 上映終了後のパネルトークで関野さんに、学生さ…

手仕事

友人に料理を教えた。 教えたといっても、ふだんわたしが作っているもの、わたしのやり方をシェアしただけなのだけれど、彼女の包丁さばきを見ていて気になったことがある。 手の動かし方だ。 彼女はふだんまったく料理をしないと言っていたから、手つきがぎ…

動物存在としての人間の生き方

京都、岡山、鳥取を旅していろいろなものを見、そして考えた。 特にわたしをインスパイアしたもの。 ●フレル食堂 ●ソメヤスズキ ●長屋(そして谷崎潤一郎の「陰影礼賛」) ●木工 ●蒜山耕藝 ●タルマーリー ●自然栽培 ●旅で出会った素敵な人びと これまでの3…